母子の手

 

 

 

 

 

 

先日、授乳の壁について少し書きましたが、
感動を書き残したい、多くの人に知ってほしいと思ったので、
今回その詳細を書くことにしました。

 

私は、赤ちゃんが生まれれば、母乳が自然と出てくると思っていました。

ところが、現実は違いました。

まず、赤ちゃんが乳首を吸ってくれないと母乳は出るようにならないのです。

つまり赤ちゃんは始めは母乳が出ない状態で乳首を吸ってくれるのです。
これは赤ちゃんが持って生まれた生きるための本能です。
出なくても出なくても赤ちゃんは必死に吸います。
この姿にお母さんは心打たれます。

そしてこの時、実はお母さんも辛いのです。

赤ちゃんは最初から上手に吸うことは出来ません。
必死のあまり、歯茎で乳首を噛んでしまいます。
お母さんはこの痛さにひたすら耐えなければなりません。
あっという間に、乳首は裂け、血が出たり、水ぶくれが出来たりします。
それでも赤ちゃんに吸ってもらわなければ母乳は出るようにならないので、
2~3時間おきに数日間(人によって異なります)この痛みに耐えます。
赤ちゃんに母乳を飲ませたい一心で。

こうして、赤ちゃんの懸命に生きようとする健気な努力とお母さんの強い愛情によって、
ようやく母乳が出るようになるのです。

もちろん、結局母乳が出ない場合もありますが、
赤ちゃんとお母さんは、一度はこのステップを経験しているはずです。

授乳は母子の最初の絆とも言えるのではないでしょうか。
(授乳における悩みは人によって様々なので、ここに書き尽くせない苦労がたくさんあります。)

 

授乳を経験して、私が伝えたいこと。
それは、

知って欲しいのです。

あなたが生まれたとき、必死に生きようと努力していたことを。
お母さんがそれに必死に応えようとしてくれたことを。

思い出して欲しいのです。

あなたが出産したとき、赤ちゃんの生きようとする力に
強い愛情を持って必死に応えようとしていたことを。