父の目標
父と田んぼの見回りをしたときのことです。
70歳の父が、運転しながらこうつぶやきました。
「80までは(田んぼを)やっていたいんだけどな。」と。
とっさに私は「なじょも(訳:できるならどうぞやってください)。」と
返しました。
その時の私の心境は、
「あと10年もできるの!?」という心配と
「70歳で10年先に目標を置いているんだ!」という驚きでした。
できるかできないかは私が決めることではないので、
できると信じてただただ応援します。
ただ、10年先を考えている70歳の父には、
嬉しさと尊敬の念が湧きました。
私も何歳になっても、
父のように10年先の目標を描いていたいと思いました。
そして、80歳で元気に田んぼの見回りをしている
生き生きとした父と、父が作ったお米を食べている自分を想像して、
こみ上げてきた幸せを味わったのでした。
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