親子の始まり
出産から十日間の入院生活は、
私にとって、母親になるための合宿のような生活でした。
必死に生きようとする赤ちゃんに必死に応えていきました。
初めてのことで何も分からない私でしたが、
看護師さんたちが、一つ一つ丁寧に指導してくれました。
寝不足が続き、痛い思いもたくさんして、体力的には辛かったのですが、
赤ちゃんの生きようとする力を感じ、
赤ちゃんを愛おしいと思う気持ちで、
気づいたら十日間の合宿を終えていました。
退院する時には、親子の自信を一つ得た二人になっていました。
これから私たちには共に越えていかなければならない壁が
一生を通してやってきますが、初めて得た今回の自信を忘れず、
一つ一つ乗り越えて生きていこうと強く思いました。
子どもの生きようとする力を常に信じ、
子を愛おしいと思う気持ちを忘れず。
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